コラムブログ
刷毛&ローラー塗装と吹き付け塗装の違い
今日は、ものすごい強風なので塗装は無理でした。
本日は雨戸の塗装でしたが、刷毛で塗ると塗料を薄くしないと刷毛のスジが多少出てしまうので意匠性の面から吹き付けで塗装します。
「外壁などの塗装は、吹き付け塗装とローラー塗装ではどちらが良いのか?」と時々聞かれます。
回答には個人差が有ると思いますが、どちらも一長一短です。
刷毛&ローラー塗装
長所
- 多少風が吹いても、メッシュシートを張っていれば周囲への飛散は最小限で抑えることが出来ます。
- 塗装技術が高くなくても、意外に綺麗に塗装出来ます。
- 使用する塗料の無駄が少なく、塗料を最小限で抑えられます。
- 道具が安価でそろえられます。
短所
- 一度に膜厚を付けることは困難です。
- 本当に綺麗に(均等に)塗装する事は困難です。
- 刷毛とローラーでは、塗った塗膜の肌が違ってしまうため意匠性が劣ります。
- ローラーは、刷毛以上にローラーのパターン(繊維の凹凸)が出やすいです。
- 塗装に手間が掛かります。
吹き付け塗装
長所
- 短時間に沢山塗装出来ます。
- ローラーに比べて、一度に多くの膜厚を付ける事が可能です。
- ローラーと比べ平滑塗装では、数段綺麗に仕上げることが出来ます。
- 車などの板金塗装が、ローラー施工されないのはそれです。 従って、弊社でも雨戸などは吹き付け仕上げで行います。
- 膜厚を均等に付け、艶ムラを抑える事が出来ます。
短所
- ローラーと違って、道具にコストがかかります。
- 吹き付け前の準備と後の方付け(道具の洗浄)に手間が掛かります。
- 風の日や、風が出てきた時などは、塗料が飛散してしまうので作業が出来ません。
- ローラー施工と比べて塗料の無駄が多く発生します。
- 建築の塗装は、車の塗装と異なりダレたり艶ムラをおこしてしまった時の修復は困難です。
- ローラー施工と比べ、数段高い塗装技術が必要で腕の程度で仕上がりが大きく異なります。
他にも色々と有りますが、現在の住宅塗装ではドアや雨戸などの平滑部分を除けば、刷毛・ローラー施工が現在の主流です。
しかし、吹き付けでなければ出来ない塗装や、ローラーでなければ出来ない塗装なども有ります。
また、本当に綺麗に仕上げることが出来るのは吹き付け塗装で有ることは曲げられません。
他にも、いろいろと有りますが吹き付け塗装が出来ない業者もおりますし、刷毛やローラー塗装が苦手な業者も居ます。
失敗しない塗装をして貰うには、依頼する業者の得意分野でお願いすることが無難ではないかと思います。